2022年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が放映され、鎌倉・伊豆韮山に注目が集まり、コロナ渦中でも大賑わいであった。頼朝蜂起の初戦、伊豆国判官山木兼隆館を夜襲し、兼隆・兼光(嫡男)・堤信遠の三名が討死する。大河ドラマでは第四話で放映された。この判官山木兼隆は、頼朝と同じ京から伊豆へ流された流罪人であり、約1年半頼朝とは隣人の関係であった。隣人を討った頼朝の心境は?
この山木兼隆なる人物こそ、「八巻」一族の始祖と比定されている人物である。しかし判官兼隆は、地元韮山山木の皇大神社に神として祀られているが、風評では憎き平氏の悪代官とされている。何故だろうか?この認識の違いを究明し、判官兼隆の実像に迫る為、研究会を立ち上げた。